Press Release プレスリリース

2009.07.08

ニューGM誕生へ向けた新たな一歩。米破産裁判所がGMの資産売却を承認

東京−米ゼネラルモーターズが実質上の全資産を米財務省の出資による新会社NGMCO, Inc.に売却することが決定した。これは、米ニューヨーク州南部地区連邦破産裁判所のロバートE.ガーバー判事によって承認されたもので、同社の改革に向けた新たな節目となった。資産売却の成立に伴い、新会社は、General Motors Companyという社名で、歴史あるGMその他ブランド名で経営を継続する。この承認によって自立したニューGMへの新たな一歩を踏み出した。

新会社は日本その他アジア太平洋地域における事業など米国国外の子会社を含むGMの優良事業を業務の中断をすることなく引き継ぐ。新会社ではこのたび、米自動車労働組合(UAW)やカナダ自動車労働組合(CAW)との合意に至ったことなどから、競争力のある事業コスト構造が確保される。

ニューGMは資金の借入を抑え、収支を安定させ、また損益分岐点を下げることでリスクを低減し、規模を大幅に縮小しながら利益を確保するほか、先進技術や製品開発といった主要分野の事業への再投資を行う。


ヘンダーソン社長は、「当社はこの試練に直面しつつ、数十年にわたって当社の事業を苦しめてきた問題に対処するため、非常に困難な決断をしてきた。今後は、遅滞なく事業を再建し、確かな成功軌道に会社を導くことが私たちの使命だ」と話した。

ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパンのリック・ブラウン代表取締役社長は、「ニューGMの誕生は日本のGM事業によい影響をもたらすだろう。大胆な新製品を投入したり、この重要な市場における存在感を向上させる上で、引き続き当社のグローバルなリソースを利用できる」と語った。
ニューGMの普通株式の保有率は以下のとおり。
• 米財務省:60.8パーセント
• UAW退職者向け医療保険基金:17.5パーセント
• カナダ政府・オンタリオ州政府:11.7パーセント
• 旧GM:10パーセント

また、旧GMとUAW退職者向け医療保険基金はそれぞれ、ニューGM株式の15%と2.5%のワラントを取得する。

UAW退職者向け医療保険基金とカナダ政府はそれぞれ1名をニューGMの取締役として指名することができる。退職者向け医療保険基金は、経験豊かな自動車業界アナリスト、スティーブン・ガースキーを指名。また、GMの現取締役のエロール・デイビス、ネビル・イズデル、ケント・クレサ、フィリップ・ラスカウィ、キャサリン・マリネーリョ、フリッツ・ヘンダーソンの6名がニューGMの取締役に選出された。カナダ政府の代表および米財務省が指名する4名の取締役は後日発表される。

売却は近く完了する見通しで、ニューGMの事業は十分な競争力を発揮し、直ちに運営が可能となる見込み。現在は、新しいラインナップや、焦点を絞り込んだブランド・ポートフォリオの準備と販売網の合理化などが進行している。GMの現従業員は新会社での雇用が提供される。

取引の成立に伴い、General Motors Corporationは社名をMotors Liquidation Companyに変更する。残存資産は清算または売却され、破産裁判所の監督の下、新しい取締役会がそのプロセスや会社清算を指揮する予定である。


以上