Press Release プレスリリース

2009.10.09

GM、事業計画の進捗を説明 ユーザー、製品、企業文化に焦点を置いた積極的な取り組みを加速

• より競争力のある事業モデルと効率化した幹部組織の構築
• 新規導入の乗用車とトラックの好調な販売
• 核となる4ブランド、シボレー、GMC、ビュイック、キャデラックの強化
• 新たな販促策により、消費者の購買意識に積極的に訴求

米デトロイト: 米ゼネラルモーターズ(以下GM)は7日、GMの事業計画に示された取り組みの進捗状況について、概要を説明した。同計画には、組織のスリム化、強固なブランドの構築、ユーザーを中心とする企業文化の推進などが含まれている。

今年7月10日の新会社発足以降、GMはグローバルな新規事業モデルの立ち上げや、執行役員チームのスリム化と効率化、および再編した取締役会の導入など、GMを成功へと導くために確実な前進を続けてきた。これにより、新生GMでは、財務状態の健全化、従業員数の削減、コスト構造の改善を実現し、強固なディーラー網と効率化した世界事業の構築が可能となった。とりわけ、新型モデルの世界市場への投入が成功し、それぞれの市場で好調な販売を継続していることは注目に値する。

GM社長兼最高経営責任者、フレデリック・ヘンダーソンは、「新生GMは発足後90日間で、低燃費の新型乗用車とクロスオーバー車を多数発売して高い評価を獲得したばかりでなく、クラストップレベルの燃費、品質、保証、安全性能を訴求する新しい販促策を導入した。このほか、新しい取締役を任命し、執行役員の体制も一新した。GMは積極的な対応を行い、真に顧客中心の企業文化へと転換できるよう努力している」と語った。


■特に好調な新規導入モデル

GMの最新モデルに対するユーザーの反応は極めて良好だ。米国では、シボレー・エクイノックス、キャデラック・SRX、ビュイック・ラクロス、GMC・テレイン、シボレー・カマロなど、新規導入モデルの9月の販売台数はすべて予想を上回った。9月の販売台数は、新型シボレー・エクイノックスで前年比94%増、新型キャデラック・SRXで前月比105%の増加となった。

また、北米カー・オブ・ザ・イヤーおよび北米トラック・オブ・ザ・イヤーに、GMブランドの乗用車3モデル(ビュイック・ラクロス、キャデラック・CTS・スポーツワゴン、シボレー・カマロ)、トラック2モデル(キャデラック・SRX、シボレー・エクイノックス)がノミネートされたことで、市場における認知度がさらに高まっている。各カテゴリーの受賞モデルは、来年1月に開催される北米国際オートショーで発表される予定になっている。

さらに需要を喚起すべく、9月には「メイ・ザ・ベスト・カー・ウィン(最高のクルマに勝利を!)」販促キャンペーンを新たに開始し、GMが自信を持って提供する秀逸なデザインと定評ある車両品質を訴求する。インターネットサイトのEdmunds.comでは、キャンペーン開始後、GM車のブランドに対する関心が18.1%から20%へと向上したと報告されている(約11%増)。

その他の世界市場では、韓国で大宇マティス・クリエイティブが先月発売され、発売後3週間で同国におけるミニセグメントのGMのシェアを倍増させることに成功した。GMの新しいグローバル小型車の長所を発揮する新型ホールデン・クルーズは、オーストラリア市場での発売以来、販売台数で上位10位以内を維持している。ブラジルとアルゼンチンで発売されたばかりのシボレー・アジャイルは、ユーザーとメディアに好意的に受け入れられている。欧州では、フランクフルト・モーターショーで発表された新型オペル・アストラの生産が開始された。アストラは評価の高いインシグニアを補完する車種として、販売の成功が期待されている。


■順調に開発が進むシボレー・ボルト

レンジエクステンダー(航続距離延長装置)を搭載するシボレー・ボルトも2010年終わりの生産開始を目指し、順調に開発が進んでいる。これまで80台を上回る生産試作車が製造され、現在も走行試験が行われている。GMは、搭載されるリチウムイオン・バッテリーパックの製造を行うミシガン州ブラウンズタウン・タウンシップにある工場に4,300万ドルの投資を行うことをこのほど発表した。


■販売実績の改善

GMの第3四半期の世界市場シェア(速報値)は11.9%で、第1上半期の11.6%から0.3%向上した(2008年同期は12.4%)。また、第3四半期の米国における市場シェアは19.5%で、第1上半期と同レベルであった(2008年の市場シェアは22.1%)。直近では、GMの9月の市場シェアは20.6%と、再び今年の最高値を記録し、GMの新規導入モデルがユーザーの関心を集めていることが示された。中核の4つのブランドが、GMの9月の米国販売台数の90%以上を占めた。

2009年9月末時点におけるディーラー在庫は42万4,000台(81日分)で、第2四半期末時点の58万2,000台(99日分)から減少した。今後も、生産は需要のレベルに正確に合わせて行われる予定である。GMは、第4四半期の北米生産を拡大し、ユーザーの高い需要に応じた車両供給体制の再構築を行うことにしている。


■生産体制の合理化

GMは、市場の需要に合わせた柔軟性を維持しながら、生産体制の整備を継続してきた。2009年第3四半期の生産台数は53万3,000台だが、第4四半期の生産台数は65万5,000台と、23%の増加が見込まれている。GMでは市場の需要に応えるため、第3四半期および第4四半期の北米生産計画に約6万台を追加した。シボレー・エクイノックスとGMC・テレインを生産するCAMIやシボレー・コバルトを生産するローズタウン・コンプレックスでは、生産ラインが2直化された。また、3箇所の工場では来年の早い時期に3直化が行われ、需要の高いモデルの生産が拡大される予定である。

この90日間で、発表済みの米国工場削減計画に基づき、ポンティアック組立工場とウィルミントン組立工場が閉鎖された。GMは2009年末までに、最近デルファイから買収した部品工場を除き、2008年に47箇所あった米国内の工場を41箇所にまで削減することにしている。


■ディーラー網の再構築を継続

すでに発表しているとおり、GMはポンティアックおよびサターンを含む米国ディーラー数の段階的削減を行っている。GMでは、より競争力のあるディーラー供給体制を構築すべく、積極的な取り組みを行い、2008年末に約6,375店舗あったディーラーを第3四半期末には約5,800店舗にまで削減した。2010年のディーラー網の再構築終了後も、GMのディーラー数は米国の中でも最大数を維持する見込みである。


■人員の削減

GMは米国内の正規従業員を約2万9,700人(2008年末)から約24,300人(2009年10月7日現在)へと18.2%削減した。時間給従業員も同時期に約6万2,000人から4万9,200人へと21%の削減を行った。


■国際的な事業を拡大

アジア太平洋地域では、GMインディアとレバ・エレクトリック・カー・カンパニーが共同開発契約を締結し、インド市場における電気自動車の共同開発へ向けた予備調査を開始した。この契約により、世界の各市場における将来的な電気自動車のニーズに合わせたGMの取り組みが加速する。

GMは最近、上海に中国科学研究所を創設することを発表した。この施設は重要な研究プロジェクトを実施し、世界的な技術革新に貢献することが期待されている。この研究所ではまず、先進駆動技術関連の研究から主に進めていく予定である。中国科学研究所はGMの8番目の研究施設である。

また、中国では最近、GM中国が中国第一汽車集団(FAW)と合弁で一汽GM軽型商用汽車を設立し、小型トラックとバンの製造と販売を開始した。この折半出資による合弁事業では、研究開発や輸出、アフターセールス支援も行われる予定である。

ブラジルでは、GMブラジルが新たに拡張された技術センターをサンパウロに開設した。このセンターでは2,000名を超えるエンジニアと設計者が勤務し、新型車の開発を行っている。これは中南米最大の自動車技術センターである。


■資産の売却はほぼ完了

GMは引き続き、ハマーとサーブの売却の完了に向け、積極的な取り組みを進めている。ハマーについては中国の四川騰中重工機械への売却を前提に、契約と必要な買収認可取得に向け大きく前進しており、また、サーブの売却についてはスウェーデンのケーニグセグ・グループと合意に達した。

また、オペル/ボクソールの過半数株式の売却交渉の終結についても努力している。オペル/ボクソールの事業については、マグナ・インターナショナルとロシアのズベルバンク銀行が55%を、一方でオペルの労働組合が10%を、残りの35%を引き続きGMが引き続き保有することになっている。


■デルファイについて

デルファイの破綻の解決策の一環として、GMはこのほど、デルファイの世界的なステアリング事業と米国内の4つの主要な拠点の買収を行った。さらに、米年金給付保証公社(PBGC)に7万人のデルファイ従業員と退職者の年金を移管し、一方で、GMが時間給従業員と退職者の一部への年金を提供する予定にしている。この合意は10月6日に最終決定した。


■今後の展望 - GMが優先的に取り組む事項

2010年へ向け、GMは引き続きユーザー、製品、企業文化への取り組みを積極的に行っていく。GMは新規導入のモデルに特に注力しながら全モデルラインアップの販売促進を継続して行い、市場でのブランド訴求を行うとともに、GM車に対する消費者の購買意識を改善することに経営資源を割り当てていく。

GMは今後もキャッシュフローとEBIT(利払い前の税引前当期利益)の改善を行い、事業実績の確保へ向け、注力していく。また、米国における市場シェアの安定確保と中国やインドなどの重要市場における販売拡大により、売上高の確保を目指す。

新生GMは今後も、資産と負債の評価額の判断の材料となる「フレッシュスタート(新規まき直し)」報告の実施を継続する。そして可能な限り早い段階で、株式公開の準備も進める。

新会社の発足後、大幅な進展が見られたものの、まだ課題は多い。米国経済と自動車市場の回復速度や、消費者の購買意識の再構築と、GM再生に残された施策を継続していくための能力がGMにあるかどうかなど不透明な部分がある。

ヘンダーソンは、「この90日間で大きな進展が見られたが、アクセルを緩めるべきだとはまったく思わない。GMには企業再生のための大切な機会が再び与えられている。私たちはユーザーとの対話の方法を変革するために積極的な努力を続け、新しく導入する乗用車とトラックが各セグメントの最高レベルのものとなるよう尽力するとともに、経営手法と事業についての考え方を変えることが必要だ。それには私たちが日々、GMの実力を示していくことが大切だが、それは可能であると考えている」と語った。


以上