2009.10.24
オンスター社の「盗難車両減速」機能で、カージャック盗難車が無事回収。高速カーチェイスも事前に阻止
ミシガン州デトロイト ― GMとオンスターは、オンスターの加入者がカリフォルニア州ヴァイセーリアで銃を突きつけられて奪われた2009年型「シボレー・タホー」の回収に、オンスターの「盗難車両減速(SVS:Stolen Vehicle Slowdown)」サービスが貢献したことを発表した。このSVS機能が、カージャック事件に遭遇した加入者の救済に対して発動されたのは、これが初めてのケースである。
カリフォルニア州リンゼイに住むホセ・ルイスさんとその従兄弟が、散弾銃を持った単独犯にカージャックされたのは、米太平洋夏時間10月18日(日)の午前3時18分頃のこと。犯人は二人に車を降りるよう指示し、所持品を奪った後、タホーに乗って急いで走り去った。
ルイスさんは通りがかった警官を呼びとめ事件を通報することができた。その際、ルイスさんは、自分の車がオンスターを搭載していることを伝え、ヴァイセーリア警察当局が車の回収に際しこのサービスを活用してくれるよう依頼した。
オンスターのアドバイザーは当車両の盗難を確認し、ルイスさんからアシスタンスサービスの依頼を受けた。盗まれたタホーの場所はすぐにわかり、ヴァイセーリア警察当局に知らせることができた。またアドバイザーは、オンスターの最新の盗難車両回収サービス「リモート・イグニッション・ブロック」もすぐに起動することができた。これは、警官が盗難車両を見つける前に容疑者が車をいったん停止させた場合に再発進を不可能にする機能である。警官は該当車両を見つけたところで盗難車両減速(SVS)の発動を要請。車は減速し無事停止した。容疑者は自分の足で逃走を図ったが、すぐに警官に取り押さえられ、大事には至らなかった。
オンスターが最初の通告を受けてから16分未満で、ルイスさんのタホーは無事回収されたのである。
ヴァイセーリア警察署のスティーヴン・フィリップス巡査部長は、「この盗難車両減速サービスを我々が利用したのは初めてのことだったが、オンスターの他のサービスは、これまでにも、盗難車の位置の割り出しや回収のために何度か利用したことがある。警察にとっては貴重なツールである。今回のケースでは、市民の車を安全に回収できたばかりでなく、危険な高スピードでのカーチェイスを回避することができ、早急に容疑者を逮捕することができた。損をする人は誰もいなかった」と話した。
自分の車が戻ってきて興奮を隠し切れない様子のルイスさんは、この事件で死傷者が出なかったことで、喜びもひとしおだ。
「犯人に車を奪われてまず頭に浮かんだことはオンスターに電話することだった。彼らなら車を取り戻してくれると知っていたから」とルイスさん。「恐ろしかったが、もっと悲惨な展開になってもおかしくない状況だったことを考えると、オンスターがあって本当によかった」と語った。
2008年10月のサービス開始から、オンスターの盗難車両減速サービスが発動されたのは38回。レンタル車両、販売店からの盗難車両、停車車両など、様々な状況下で利用され、高速カーチェイスの事前回避に役立っている。
米高速道路交通安全局によると、アメリカでは2008年、334名の命が、警察による追跡に起因した衝突事故によって奪われている。盗難車両減速(SVS)は、高速カーチェイスを追放し、加入者の車が追跡中に衝突事故を起こす可能性を軽減している。
オンスターのウォルト・ドルフスタッター社長は、「今回の事件では、車両の位置探知、RIB、SVSといった、我が社の盗難車両アシスタンスサービスをフルに活用することができた。今回のことは、当社の諸サービスがいかに連携して、加入者の皆様や地域社会に恩恵をもたらすかを実証する模範例となった」と述べている。
■盗難車両減速(SVS)の仕組み
オンスターの加入者は警察への盗難車両の届出を済ませたあと、オンスターに電話し、盗難車両アシスタンスを依頼することができる。オンスターのアドバイザーは最新のGPS技術を使って盗難車両の正確な位置を突き止める。車両の位置は警察のみに伝えられる。
警官は、盗難車両を発見し、周囲の状況が安全なことをしっかり確認できた場合、オンスターのアドバーザーに、遠隔操作による車両の減速を要請することができる。オンスター側は該当車両のエンジンにシグナルを送り、エンジンパワーを徐々にアイドリング状態にまで下げるが、このとき、パワステやブレーキなど、車両の他のシステムは通常通り作動し続ける。
オンスターは1996年以降、GPS位置検索機能を採用した盗難車両アシスタンスサービスを提供している。加入者からの盗難車両アシスタンスサービスの依頼件数は、現在、毎月約500件で、過去12年間では4万件近い依頼に応じてきた。オンスターが提供している他のサービスとしては、「Automatic Crash Response」、「Emergency Services」、「Remote Door Unlock」、「Roadside Assistance」、「Crisis Assist」、「OnStar Turn-by-Turn Navigation」、「Hands Free Calling」、「OnStar Vehicle Diagnostics」などがある。
オンスター社は、2008年10月に盗難車両減速サービスの販売を開始し、北米およびカナダのGM車両のみを対象としている。2009年型モデル以降のオンスター搭載車には、オンスターへの1年加入が標準パッケージとして付いてくるが、これにはこの減速サービスも含まれている。盗難車両減速機能を希望しない加入者は、オンスター社に連絡し、いつでもこのサービスを中止させることができる。減速機能を解除しても、オンスターのその他のサービスに支障はない。オンスターのサービスについてより詳しく知りたい方は、www.onstar.comをご覧ください。
■オンスターについて
オンスターは、米ゼネラルモーターズの完全子会社で、車内のセーフティ、セキュリティおよびコミュニケーションサービスを提供する業界トップの企業。オンスターのテクノロジーはGM の30以上の2010年型モデルで搭載可能。またオンスターはアメリカとカナダで市販されているほぼ全てのGM車両に1年間標準搭載される。オンスターの加入者はアメリカとカナダで約600万人。オンスターの詳細情報はウェブサイト(http://www.onstar.com/)へ。
■米警察共済組合について
米警察共済組合は、法執行機関職員のための世界最大の組織で、2,100支部以上、324,000名以上が所属。一般地域社会の保護と奉仕に命をかけて取り組んでいる職員らの声を代弁する。教育、規制、情報、地域社会の参加、従業員代表活動などを通して、法執行機関職員の労働条件および市民の安全性の向上のために尽力している。
以上