2010.01.13
業界に大きな影響を与えたGMC グラナイトのコンセプトカー、スタイルや機能を堅実に具現
デトロイト – 若い専門家を対象に都市型の工業デザインの美と機能性を組み合わせた、GMC グラナイトのコンセプトカーは、新しい進歩的な方向での同ブランドを代表するものとなっている。このコンセプトカーは、2010年北米国際オートショーで発表された。
グラナイトはこれまでに発表されたもののうち最小の GMC となるが、車寸以上に大きく感じられるよう最適化が図られている。全長は新型テレイン コンパクトクロスオーバーより 0.6 m 短いものの、開放感のあるインテリアは、活動的な方々のニーズに見合ったスペースと柔軟性が確保されたものとなっている。ゆったりとした貨物スペースや独自の折りたたみ式シートなどにより、テールゲートを閉じた状態でマウンテンバイクを完全に車内に収めることが可能となっている。
「グラナイトは、GMC の新しいタイプの車両として考え出されたものです。グラナイトは、GMC の可能性についての皆さんのアイデアを敷衍したものと言えるでしょう。」と、GMC 部門の製品マーケティング部長のリサ・ハッチンソンは語る。「当社ではグラナイトを「都市型ユーティリティビークル」と呼んでおり、GMC の名前が大胆なデザインと機能の両方を求める新世代のお客様を意味するよう再定義することが目標でした。」
GMC の現在のトラックやクロスオーバーのラインアップ同様、グラナイトはスタイルと機能を両立させ、先進の機能や高品質の素材、細部にわたる気配りを備えてる。業界に多大の影響を与えたエクステリアは、精密な機器と最新の技術を備えたゆったりとしたインテリアも兼ね備える。クライメートシステムやナビゲーション、インフォテイメント技術は、大半の量産車両で使用される従来型画面よりダイナミックな、幅広の次世代有機発光ダイオード技術を使用して表示される。
「当社では、グラナイトを都市のロフトアパートのような自動車と考えています。」と、北米インテリアおよびグローバルクロスブランドデザイン担当エグゼクティブディレクター、デーブ・ライオンは語る。「エクステリアは他に類を見ない工業デザインですが、インテリアは暖かみがありカスタマイズされています。」
グラナイト コンセプトカーには、GM の新たな小排気量ファミリーの一翼を担う1.4L ターボチャージドエンジンが搭載されてる。パフォーマンスとスムーズな変速を両立するデュアルクラッチ技術を使用する、6速トランスミッションが組み合わされている。
業界に大きな影響を与えたエクステリア
若いデザイナーの一人は、社会に関わり積極的に行動する、自分たちと同じような都市に住む若い専門職の嗜好を参考にした。彼らは、友人とクラブに集い、週末になるとアウトドア用品を車に積むことが多い。こうした嗜好を念頭に置いて、デザイナーはグラナイトの車寸の概要を作成した。2631 mm のホイールベースはシボレー・コバルトとほぼ同じだが、全長は4097 mm と、30 cm 以上短くなっている。コンパクトなサイズにより、グラナイトは狭い都市の道路でも、特に優れた操作性を実現している。
グラナイトの車長は短いものの、車幅は1786 mm、車高は1536 mm となっており、従来型のミニバンや SUV、クロスオーバーのデザインとは明らかに一線を画す独特の形になっている。「デザインチームは、SUV やミニバン、クロスオーバーという異なるセグメントの最も優れた特性を活用し、この特性に大量生産のシックな美しさを配合しました。これにより、当社でアーバンユーティリティビークルと呼ぶプレミアムクラスの車両を一新するものと考えています。」とライオンは語る。
グラナイトは4ドアで、観音開きとなる。フロントドアとリアドアとの間にはピラーがなく、そのため乗り降りやかさばる荷物の積み下ろしも容易となっている。
「グラナイトのデザインは、スタイルを具現する大胆ではあるがお客様に訴えるデザインとしました。」と、エクステリアデザイン マネージャのソ・ジュホは語る。「都市に住む新世代の専門職が必要とする外観と機能を備えています。」
グラナイトの都会的なテーマに合わせ、エクステリアは複雑な角度で交差する一連の平面からなり、産業用機械のような印象を見る者に与える。まさに、必要から生まれたものの精密な機能美を兼ね備えたオブジェクト言える。
ドアの上背面からフロントドアの中心に切り込むような、ドアパネルに食い込む前傾したモチーフは動きを表すもので、高い位置のベルトラインと先細りのサイドガラスもこうした印象を与えるものとなっている。リアスポイラーはルーフと一体となっており、リアガラスの上に若干突き出ている。エクステリアのその他の角や平面の外観は、丁寧な金属製の仕上げとなっている。
前面では、GMC の特徴的なグリルデザインの側面には、フェンダーの後ろに流れるようなヘッドランプがあり、ダイナミックさを一層引き立てる。ヘッドランプとフォグランプはボディ前部の縁に配置されており、グラナイトのスタンスを強調するものとなっている。車体後部では、平面と角は絞り込まれており、細部にわたり丁寧に仕上げられている。その他のエクステリアの構成要素には、多層の外観を備え LED 照明技術を使用した先進的テールランプや、ブラシ仕上げメタルチップ付センターアウトレット排気を備えている。
グラナイトのエクステリアは、クロム不使用となっている。すべてのトリムはサテンまたはブラシメタル仕上げとなっており、産業機械のような外観のアクセントとなっている。ブリジストン製タイヤを装着した大型の20インチホイールは、フェンダーに合わせて設計されており、車高の低いスポーティな印象を与えるものとなっている。グラナイトのエクステリアの色は、コンセプトカーの名前の由来でもある素材の外見を彷彿させるメタリックグレーとなる。
メカ重視の高機能インテリア
インテリアは、航空機のような機械式インストルメントや精密工具のデザインからアイデアを得たものとなっている。精巧な作りの時計をモデルにしたゲージなど、ダッシュボードやインパネがその代表と言える。スピードメータの周りにある「バレル」と一体のコンパスが、車両の動きに応じて動き、どの方向に向かっているかを表す。「このクルマがどのように形となったかを隠すのではなく表に出し、最高の高級時計のような高い品質の仕事を目に見えるようにすることが目標でした。」とライオンは語る。
計器のバックライトは赤色で、有機発光ダイオード画面のパネルに、車両のナビゲーションやインフォテイメント、電話、クライメートコントロールの数値が表示される。この画面は、次世代社内情報ディスプレイを象徴するもので、明るく立体的な表示と分かりやすい操作は、グラナイトに現代的な印象を与える。
新型の GMC テレインと同様のセンタースタックウィングモチーフなど、他に類を見ないGMC 独自のものがグラナイトにも組み込まれている。一般的なポータブル電子機器を接続するポートや、ノートパソコンも収納できる大きな収納コンパートメントを備えた、印象的なセンターコンソールがフロントシートとリアシートとの間に位置している。
センターコンソールにはまた、独特のトランスミッション シフトレバーも収められている。通常のゲート内で作動するハンドルではなく、単純で省スペースのノブはトルクレンチのように正確な刻みで回転する。選択したギアは、LED インジケータで確認できる。
グラナイト コンセプトカーの最も機能的な要素としては、フレキシブルなシートがある。フロントの運転席とリアの右側のシートは、センターコンソール側に折りたたむことができ、シートを折りたたむと遮るもののない長い収納スペースができる。グラナイトの機能は、若い専門職のニーズとその活動に徹底的に応えるものとなっている。
カーゴエリアには、目に付かない場所に貨物を収納する複数のコンパートメントが含まれる。カーゴエリアには貨物を固定する機能が組み込まれており、シートの背面には、シートが立っているまたは折りたたまれた状態のときに貨物を固定するのに使用する留め金が付いている。
グラナイトのインテリアは下部が濃い色、上部が薄い色の仕上げとなっており、シートやインパネにはスエードのような Nubuck 素材を使用している。インテリアにはサテン仕上げのアルマイトトリムが付けられ、アクセントとなっている。インストルメントパネルは、ドライバー重視のインストルメントやコントロールがアルマイトパネルに配置されるなど、コマンドコンソールのような印象となっている。
「インパネの外観や操作感、機能は、精密機械や精密工具を彷彿させるものです。」と、ライオンは語る。「確かに、グラナイトは、工業用の保護ケースに収められた精密機器のようなものです。」
以上