2010.02.10
NASAとGMが最先端のロボット利用技術を構築
ワシントン ― NASAと米ゼネラルモーターズは共同で、自動車産業および航空宇宙産業向け次世代ロボットおよびその関連技術の開発を加速させている。
NASAとGMの技術者と科学者らは共同で、宇宙法契約(Space Act Agreement)に則り、テキサス州ヒューストンにあるNASAのジョンソン宇宙センターにて、人間と一緒に働くことのできる新型人型ロボットを構築した。最先端の制御技術、センサー技術、視覚技術を駆使したロボットは、将来、危険に満ちた宇宙任務を遂行する宇宙飛行士を助け、また、GMが安全な車および工場を構築する上でも支えとなるであろう。
今回、NASAとGMは、オーシャニヤリング・スペース・システムズ・オブ・ヒューストン(Oceaneering Space Systems of Houston)の技術者らの協力を得て、第二代目「ロボノート」を開発・構築した。「ロボノート2」または「R2」と称されるこのロボットは、より速く、より器用に、そして技術的にもより進んだロボットである。「ロボノート2」はこれまでの人型ロボットができなかったような仕事もみずからの手を使ってこなすことができる。またR2は人間のそばでも安心して働かせることができる。これは地球上でも宇宙でも不可欠な条件である。
ワシントンのNASA本部で、探査システムミッション本部の副部長を務めるダグ・クック氏は、「この最先端ロボット利用技術は、今後、NASAだけでなくアメリカ国家にとっても大変有用となる。汎用性に優れたこのロボットが幅広く応用されれば、人間探査およびロボット探査に新たな機会がもたらされる。非常に楽しみだ」と述べている。
GMのグローバル調査開発担当アラン・タウブ副社長は、「GMにとって、この技術は、車や工場の安全性の向上につながるものである。制御技術やセンサー技術、視覚技術の発達は、車両安全装置の向上に活かされていく。NASAとGMは、人間と協調して働ける先進ロボットを研究し、品質の高い車両を、安全性と競争力の高い製造環境下で構築することを、両社のパートナーシップのビジョンとして掲げている」と述べている。
手を使って複雑な作業を行うことのできる器用な人間型ロボットの利用は、航空宇宙産業の世界では目新しい考えではない。宇宙旅行用に設計された人型ロボット「ロボノート」の初代モデルは、10年前、ジョンソン宇宙センターのソフトウェア・ロボット工学・シミュレーション部門が、米国防高等研究事業局との共同企画により開発した。NASAはその後の10年間で、宇宙応用向けロボット利用技術の構築に関する膨大な専門知識を深めた。こうして培われた能力は、NASAが画期的な宇宙探査新時代を切り開くうえで、大いに活かされていくであろう。
ジョンソン宇宙センターのマイク・コーツ所長は、「我々の今日の課題は、宇宙で人間が行う作業や探査を手助けできるようなマシンをつくることだ。ロボノートのようなマシンは、人間と一緒に働き、あるいは人間には危険すぎる場所に人間の代わりに行くことで、我々の建設やさらなる発見の可能性を広げてくれるだろう」と述べた。
NASAとGMは長年、主要テクノロジー分野の提携において、豊かな歴史を刻んできた。始まりは、1960年代。アポロミッションのためのナビゲーションシステムを開発したことである。またGMは、月面で初めて使用された月面車の開発においても重要な役割を果たした。
「ロボノート2(Robonaut 2)」に関する詳細情報は下記URLへ:http://www.nasa.gov/topics/technology/features/robonaut.html
NASAおよびNASAの計画に関する詳細情報は下記URLへ:
http://www.nasa.gov
以上