Press Release プレスリリース

2008.01.13

サーブ9-4Xバイオパワー・コンセプト。パワートレイン。ライトサイジングとバイオエタノールによって、環境性能とハイパフォーマンスを両立

サーブ9-4Xバイオパワー・コンセプトは、バイオエタノール(E85)燃料駆動用に最適化された2.0リッター4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力 296ps、最大トルク400Nmの卓越した高効率を実現したことで、「ライトサイジング」の可能性を実証した。

ターボ技術において他社の追随を許さず30年の歴史を誇るサーブは、性能や環境に優しいバイオエタノール燃料の開発で自動車業界をリードしてきた。現在のバイオパワーモデルは、欧州で最も売れているフレキシフューエル車であるが、これは、十分なパワーを持ちながらE85燃料を使用することにより、ガソリンのみの使用時に比べ、CO2(二酸化炭素)の排出量が低減される点が高く評価されている。将来的にはセルロースを原料に製造されたバイオエタノールを E85燃料に使用した場合、ガソリンのみの使用時に比べ、source-to-wheel(原材料から消費までの全課程)ベースでCO2の排出量を大幅に削減できると見込まれている。

サーブ9-4Xバイオパワー・コンセプトを発表したサーブは、バイオパワー技術とAWD(サーブXWD)と組み合わせるという業界初の試みにより、環境に配慮したパフォーマンスの開発に向けた次のステップへと足を踏み出すことになった。

軽量アルミニウム製4気筒エンジンは、E85燃料(バイオエタノール85%、ガソリン15%)用に最適化され、最高出力はシリンダー容積でリッターあたり 148ps、最大トルクは驚異の400Nmを発生させる(ガソリン使用時は最高出力242ps、最大トルク353Nm)。

E85はガソリンと比較してオクタン価が高いため、エンジンにダメージを与えるようなデトネーション(過早爆発)あるいはノッキング現象などを発生させずに、空気と燃料をシリンダー内で混合、圧縮することができる。この利点を最大限に活かすため、圧縮比はガソリン燃料のみの9.2:1に対し10.5:1 と、高めに設定されている。また、このバイオパワー・コンセプトは以前と同様、フレキシフューエル対応としているが、これはサーブのエンジン・マネジメントシステムが点火タイミングやターボブースト圧を調整し、ガソリン燃料使用によるデトネーション(過早爆発現象)の発生を確実に抑えることができるためである。

さらにダイレクト・イグニッション(DI)や吸排気両側への連続可変バルブタイミング(VVT)システムの採用により、エンジンの一層の効率化も図られている。DIは燃焼室に燃料を直接噴射するため、燃料・空気の混合気をより効率的に燃焼させ、より大きなパワーが得られると同時に、エンジンの高効率化も実現する。

また、VVTは低速域でのターボレスポンスを向上すると同時に、幅広いトルクバンドを実現する。E85燃料を使用した場合、2,600-5,100rpm の全域で400Nm、わずか2,000rpmで最大トルクの85%に到達するなど、強力なトルクを発生させる。これらの数値は、より大型の自然吸気エンジンにも匹敵するものであり、強力なトルクは、このターボチャージャーエンジンの特徴である。

まもなく9-3シリーズに導入される先進のAWD(全輪駆動)、サーブのXWDは、車両のレスポンスと安定性を向上させるために開発されたシステムである。前後アクスル間にトルクを配分するだけでなく、電子制御式リア・リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(eLSD)を介して左右後輪間のトルク配分も行う。これにより、リアドライブシャフト間のトルクを最大40%可変させ、いずれかの車輪により強力なグリップ力を与えることができる。こうしたアクティブドライブ設計のトルクマネジメントシステムにより、コーナリング性能と安定性が向上する。

ドライビングの楽しさは、標準のシャシー設定の代わりに「スポーツ」あるいは「コンフォート」の2つのモードを選択することでさらに広がる。「スポーツ」モードは、ダンパーを硬めに設定することにより、車体と車輪へのコントロール性能がより高められる。高速域でオートマチック・トランスミッションの設定にすると、よりスポーティな走りが得られ、また、トルクが後輪に多く配分されることで、より敏捷な走りが実現する。さらに、高速では電子制御スロットルの感度が高められ、ステアリングへのパワーアシスト量が減少することでドライバーのステアリングフィールが向上する。

環境責任に配慮したパフォーマンスには、先進の安全性能も含まれる。エレクトロニック・スタビリティ(車両安定性制御システム)やブレーキシステムなどの一連の装備に加え、サーブ9-4Xバイオパワー・コンセプトには横転を感知してカーテンエアバッグが展開する横転感知センサーも搭載される。また、運転席・助手席には、ヘッドレストの動きに新たな改良を加え、頸椎損傷のリスクを軽減する第3世代サーブ・アクティブ・ヘッドレスト(SAHR)が新たに装着される。

<div align=""right"">以上