Press Release プレスリリース

2011.01.07

GM、アルゴンヌ国立研究所とのライセンス契約により、先進的なリチウムイオンバッテリーの開発を促進

2011年1月6日 ミシガン州デトロイト-米ゼネラルモーターズ(以下GM)と米エネルギー省のアルゴンヌ国立研究所は当日、同研究所の特許取得済みの複合正極材料を用いて、GMが先進的なリチウムイオンバッテリーの国際的なライセンスの使用契約を締結したことを発表した。

エネルギー省の助成を受け、同研究所で開発されたリチウムイオンバッテリーに関する発明や特許は多様で、GMにライセンス供与される正極材料は、その一部である。エネルギー省では、これらの技術開発を促進するため、初期科学研究への助成も行ってきた。今回の正極材料を使用することで、20年近くにわたり、市場で主力となっている既存の技術よりも高性能、長寿命で安全な先進的なバッテリーを開発することが可能となる。

同研究所の複合正極材料は、リチウムとマンガンを豊富に含む複合金属酸化物を材料設計の手法で組み合わせた独自のもので、一充電あたりの稼働時間を拡大、長寿命化し、、リチウムイオンバッテリーの安全性を高める。複合材料の安定性の向上により、バッテリーシステムを高電圧で充電することが可能となり、活物質の単位重量あたりの電圧と容量が高まることで、現在の材料より大幅に高いエネルギー貯蔵容量が確保できるようになる。エネルギー省が同研究所を通して行うライセンス戦略により、GMなどの企業がリチウムイオンバッテリーの最新技術を利用することが可能となる。

■今回のライセンス契約についてのコメント
GMエレクトリカルおよびハイブリッドシステム担当エグゼクティブ・ディレクター、ミッキー・ブライは、「今回のアルゴンヌ研究所との合意は、世界中の顧客の多様なニーズを満たす自動車の電動化技術の開発において、GMがトップになるための取り組みが背景となっている。GMの技術者や研究者は、コストを削減しながら性能を向上させる次世代バッテリーシステムの開発に取り組んでおり、今後の電気自動車をより実用的で値段も手ごろなものにしていく」と述べている。

同研究所でエネルギー貯蔵研究を主導するジェフ・チェンバレン氏は、「我々のバッテリー研究の目的は米国の自動車産業を支援することだ。GMが我々の手がけた新しいリチウムイオンバッテリー用正極材料の商用化に向けた検討を行うことを非常に嬉しく思う。今回のライセンス供与は、エネルギー省の国立研究所で行われる基礎研究や技術開発がいかに米国民にとって役に立つ技術であるかをよく表している。また、この取り組みは、米国内のグリーンな雇用の創出や、海外の石油資源への依存の低減、温室効果ガスの排出の抑制などにもつながるだろう」と語った。

シカゴ大学が100%出資する研究所管理企業、UChicago Argonne, LLCのディレクター兼プレジデント、エリック・イサークス氏は、「GMがアルゴンヌ研究所の新しい複合正極材料を商用化のプロセスに組み込むことは、同研究所で世界クラスの科学者がこの分野の研究を行っていること、そしてエネルギー省の長期的なビジョンや取り組みを証明するものだ。同研究所のバッテリー部門の科学者や技術者は、次世代電気自動車、そして電力網(パワーグリッド)のための新たなエネルギー貯蔵技術に向けた、重要な取り組みが継続することを期待している」と述べている。
エネルギー省長官のスティーブン・チュー氏は、「このバッテリー技術が開発されたことは、革新的な自動車研究やバッテリー研究への米国の投資が成功していることを示している。今回のライセンス契約により、GMはサプライチェーン全体を通じ、この最先端のバッテリー技術を利用できるようになる。またこの技術ライセンス供与は米国のバッテリー産業の刷新を促進し、最も必要な場所に数多くの新たな雇用が創出されることになるだろう。」と話している。


以上